式典での記念撮影。前列中央が河村衆議夫妻
聖州議会で河村衆議ら迎えて

ブラジル日本都道府県人会連合会(県連、山田康夫会長)は、7日午前10時からサンパウロ(聖)市の聖州議会内フランコ・モントーロ講堂で創立50周年記念式典を行った。当日は来賓として、日伯国会議員連盟幹事長の河村建夫衆議院議員や羽藤ジョージ、西本エリオ両聖州議、在聖日本国総領事館の中前隆博総領事らが出席し、訪れた約230人の出席者と共に半世紀の節目の年を祝った。
「日本海外移住家族連合会」の田中龍夫初代会長の斡旋で、1966年4月に家族会との緊密な連絡を行うブラジル側の団体として各県人会結集の下、県連が創設された。県連創設のきっかけを作った田中氏の後継者が河村議員。5日から開催されているリオ五輪開会式に出席した同氏の予定に合わせた形で、式典が行われた。
式典では羽藤州議の進行の下、日伯両国歌斉唱、広島・長崎の原爆による犠牲者と先亡者への1分間の黙とうが行われた。
山田会長はあいさつで「県連の創設から紆余曲折を経て早や50年の歳月が経ち、今では海外最大と言われる日本文化を紹介するイベントを開催するまでに至り、第19回日本祭りは成功を収めました」と述べ、「日本祭りへの参加を若者に促して横のつながりを強くすることや、希薄になりつつある母県との関係をより密にする県費留学・研修制度の見直しが県連の課題」と後継者育成という今後の大きな課題を挙げ、「県連のさらなる発展を期するため、より努力する所存でございます」と熱い思いを語った。
また、河村議員は「私は田中龍夫先生の遺志を継いで、県連と深い付き合いが今日まで続いております。開拓先亡者慰霊碑の建立は県連が手掛けた後世に残る最も大切な事業の一つ。また、日本祭りも大成功だったと伺っております。県連と各県人会が長年にわたって取り組まれてきた各県の留学生・研修生の交流事業では大きな成果を上げています」と県連の活動を称え、「ブラジルから日本へのオリンピックのバトンタッチを契機に両国の交流がますます盛んになることを願い、半世紀を迎えられた県連が次なる100周年に向かって一丸となり次世代を担う若者を育て、ますます発展することを願います」と祝辞を述べた。
引き続き、中前総領事、飯星ワルテル下議、ウィリアム・ウー元下議、ブラジル日本文化福祉協会の呉屋春美会長らが祝辞を述べ、本橋幹久鳥取県人会会長が世耕弘成内閣官房副長官と小池百合子都知事からの祝辞を代読した。その後、各表彰が行われ、県連より福祉団体への寸志贈呈も行われた。
式典閉会後の記念祝賀会では来賓によるケーキカットと鏡割りが行われ、50周年が盛大に祝われた。最後に、河村議員と隆子婦人は「ふるさと」を熱唱し、割れんばかりの拍手の中で会場を後にした。
以前から山田会長により若者の出席が促されていた同式典には若者の姿も見られ、県人会から4人の若者を連れてきたという坂本アウグスト進栃木県人会会長は「若い人に見てもらい、興味を持ってもらえたら県人会も長く続くだろう」と語った。
同県の県費留学生OGである小平幸江さん(27、3世)と大貫ベロニカさん(30、3世)は式典について「普段、このような場所には来ないので新鮮で楽しかった」と笑顔で話し、「1つの県人会だけでは、小さくてできることが限られているけれど、県連がまとめることによって、47都道府県の力を合わせた世界規模のイベントができるのでは」と県連の重要性についての考えを語った。
サンパウロ新聞 2016年8月9日付
